きらきらひかる
2020年1月4日、どうしても欲しいものがあり私は正月明けも早々に帰省中だった実家からバカデケェスーツケースをガラガラと引き、朝8時半頃東京の浅草にいました。普段の私なら正月明けてすぐに早起きなんかしたくない。仕事が始まるまでは睡眠に貪欲でいて惰眠を貪りまくりたい！！！！！そんな私が5時起きして浅草に向かい寒空の下凍えながらどうしても欲しいものを手に入れるために2時間待ち続けました。
そのほしいものとは、nichi nichiさんのアクセサリー！
チェコのヴィンテージガラスを取り扱ったアクセが多く、お一人で完全ハンドメイドですべて作られているもの。普段は不定期なネット通販のみで、それも解禁されると数分でほぼ完売。あれも、これも、と目移りしているうちにすべて手からすり抜け結局毎回何も買えないという幻のアクセサリー。そんなnichi nichiさんが浅草にあるお店を借りて一時的に店舗販売すると聞きつけ「なんとしても絶対に手に入れてやる」という強い意志を持ち、参戦しました。お店が小さいために、整理券を配布し時間制の入れ替え制でお店に入れるとのこと。整理券の配布は10:30でみんなどれくらいから並ぶのかなと思ってましたが、人間の欲求の強さをナメたら死ぬ、これは戦やでと思ってたので2時間前に並んだ。それでも最初はナメ腐り「1番だったらどうしよ〜〜☆」とか「浅草散策したいしあんまり早くに入れても困っちゃうナ！」とか外国産のチョコレートよりもアメェことを考えていた。笑止千万。ヘソで紅茶が湧く。
私が2時間前に着いたときにはもう既にかなりの行列ができていて列が折り返すほどだった。確か定員は90〜100名だったので自分が入れるのかわからなくてもう気が気じゃない。
それからはもうただひたすら時間が経つのを待ち、ずっと本を読んでた。
10:30より少し早く整理券が配られて私は80番目くらいでした。ギリギリじゃん！！！！なぁ〜〜にが「1番だったらどうしよう」だクソボケ。当日入れることは確定したものの、お店に入れるのは18時頃、そして今は10時過ぎ。8時間近くあるやん…どうすんだ……と思いつつとりあえず浅草なら何かしらあるやろ、と散策することに決めた。
田舎から出てきた東京に憧れる女の子みたいにひたすらスーツケースをガラガラ引っ張って浅草駅の周辺くらいまで来た。コインロッカーに預けようとも思ったけどロッカーが見つからず、見つかったところでどうせ空いてないだろうしいちいち戻ってくるのが面倒だなと思い預けるのをやめた。
さてどうすっかな〜〜とフラフラしてると目に入る行列。豆柴カフェ。すぐ入場できると聞いて即入る。
めちゃくちゃ可愛い。店内には10匹くらいの黒い子や白い子、茶色い子が元気に遊びまわっており、割と凶暴な喧嘩をしてたりもする。ペットを飼わない家なのでめちゃくちゃテンションがあがる。ただし一人で来ている女は一人もいなかった。
カフェにいたのは1時間くらい。さて次は浅草演芸ホールで酒呑みながら落語でも見るかと定年退職後のジジィのルーチンワークみたいなことを思いついて行ってみると時間帯的にあんまり居られないのに割高だったので諦める。お腹も空いたので折角だからもんじゃでも食べよう〜〜！とお店を探すこと30分。
覚えておけ、浅草のもんじゃ屋はお一人様お断りがとても多い。
最初に入った店で「お一人はちょっと…」と断られ、そういうお店もあるのかーまあしゃあないね、と思い次に行くとそこもダメ。3軒目ともなると「一人なんですけどダメですか？ダメならいいです」とサッと聞き「ハイ、ダメですね、わかりましたー」と去る。この間30秒程度。かなしい。まあ鉄板が大きいし回転率を考えたらしょうがないんだろう。でもだったら書いといてよ…2階までデケェスーツケース運んでガラガラなのにダメって言われるのなかなかキツイっすわ……
もう次でダメなら磯丸水産でも行ってガバガバ呑んでやるよ、と思いつつ4軒目のお店で聞いてみるといいですよと言われ「えっ本当にいいんですか？！？！！一人ですよ？！」と聞きたくなったけど抑えた。ありがとうございます！！！ってむちゃくちゃ感激しちゃったよ。
ミックスもんじゃと砂肝鉄板焼き、そしてレモンサワー。昼から呑む贅沢さよ。お店も混んできてイチャつく隣のカップルを酒の肴にして呑みながらお会計。お店のお姉さんともんじゃを焼いてるときに話したんだけど、季節関係なく浅草はお一人様お断りが多いらしい。みんな覚えておいてね。でもまあ観光地に一人で出向く奴はなかなかいないわな、と思った。
もんじゃ屋さんを出たらもう13時。次は浅草ROXに入ってるスーパー銭湯、まつり湯に行くのを決めていた。お風呂大好き。HPを見てクーポンも取得済み。私はこういう抜け目のなさが偉いなと自分でも思う。時間はたっぷりあるしオイルマッサージも予約しちゃった。オトナは最高だなあ、カネの力はすごい。
ところで受付を済まして女湯に行こうとしたら、おじいちゃんが男湯ののれんから全裸で出てきてびっくりした。立ち止まったり動揺したらおかしいと思って素通りしたけど周りも何の反応もしてなくて白昼夢見てるのかと思った。それか私にしか見えない変態だったのかな……
昼間から入る風呂が大好きなのでにこにこしながらサッパリしてサウナも全種入り、終わったらマッサージの時間まで漫画コーナーでひたすらごろごろ。しあわせだ。ていうかこのプランを即座に考えた私はマジで天才だな。自画自賛。何が好きで何に楽しみを見出すかにもよるから一概にこのプランみんないいよ！！とは思わないけど、まあ私は私の機嫌をとるのがマジでうめえなという話。酒と風呂が好きな人にはオススメのプラン。大体でかい街には風呂も飲み屋もあるから応用が効くのではないか。
漫画読んで、マッサージして、着替えて化粧して、ってやってたらあっという間に時間が来ていてびっくりした。昼寝もしたかったのに一睡もできず。そこからまたお店まで戻って途中道に迷って間に合わないかもしれない！！とめちゃくちゃ慌てたけど5分前くらいでギリギリ間に合った。セーーーーフ！！！！！
そこからはもう怒涛でcawaii！！！！の嵐。たくさん敷き詰められたキラッキラなアクセサリーでアドレナリンめちゃくちゃ出た。5点まで、という購入制限があったので絞りに絞るけど全然絞れない。何度も何度もぐるぐる回ってやっっっと決めた。勿論上限の5点を購入。おれはこの時のために働いているんだよ！！！！！！欲しいもの買えない人生の何がいいんじゃ！！！！！！
サッと買うつもりだったけど結局40分くらい選んでいた。お会計して2万くらいはぶっ飛んだけどそりゃもう満足。早くつけたくてつけたくて仕方なくなる。
買い終わってからウッキウキで上野へ。夜会う予定だった彼氏に「浅草にいるんだよね」と言ったら「じゃあ夜は上野でも行こうか」と言われ(上野は浅草の隣)「ヤッター！上野で呑んでみたかったんだよね」と返信したら「呑、む…？俺は酒を呑もうなんて一言も言ってないけど仕方ねえ、付き合ってやるか」と返ってきてハメられたと思った。お前も絶対呑む気だっただろうが。ハメられたけど好きなもの頼んだし、モツ煮込みを頼んだら売り切れですと言われて、そうですかー残念だなー…と彼氏と話してたら後から「少しですけど」と出してくれた。ありがたい。あまりにも食べたそうだったんだろうね。
そんな感じで1日かなーーーり充実に過ごすことができて満足でした。
令和2年、今年もたくさん笑っておいしいもの食べて楽しく過ごしたいね。今年もよろしくお願いします。
